掛け時計のムーブメントを交換してみた

リビングの時計が止まってる? と思ってよく見ると秒針がピクピクするだけで回ってなかった。
電池切れかと思って交換するも変化なし。裏のムーブメントをグリグリしたら回り始めたけど数週間で5分遅れる感じなので寿命っぽい。

買い替えるかぁ…とネットで色々見てみたけどいまいちピピっと来るものが無い…
数字無し、目盛あり、秒針(スイープ)あり、半透明素材あたりがすごく気に入っているのです。

修理依頼

なら修理するかと型番などを調べる。The Clock House の KS942K 。購入は 1998 年 3 月。25 年前の物ですね。

最寄りの ザ・クロックハウス に電話すると、そこは閉店予定で修理の受付は行っていないらしい。

2番目に近い店舗はメーカー名を聞かれて The Clock House ブランドであることを伝えるとセイコーやシチズンならメーカー修理に出せるがそのモデルの修理は行っていないとの事。

ダメもとで3件目に電話すると自社ブランドでも製造はメーカーなので修理可能との事で型番や形状、色を聞かれて調べて折り返してくれた。
購入金額より高くなる可能性があると断った上で費用は約1万円。電池に液漏れ跡があるとさらに高くなる。修理不可の場合でもキャンセル料3000円が必要。修理期間はお盆が近いこともあって約2か月。

系列店でも店舗(担当者?)によって修理可否が違うんですね。でも 5000 円ぐらいかと思っていたからちょっと高いかなぁ…


自分で交換してみよう

再度ネットで買い替え候補を探していると自分でムーブメントを交換している記事が目に止まる。

型番的にセイコーっぽいし、ムーブメントに SKP と書かれているのでセイコー系で間違いなさそう。

交換用のムーブメントは軸の長さが何種類かあるようなのと、今の針が使えるかが焦点かな。

 

分解して調べる

ガラス面はネジを4本外して外周に1か所何か差し込めそうな隙間があるので細いドライバーを入れてこじった (傷がつかないように注意)。表から見えない位置に両面テープがあったようでちょっと苦労したけど何とか外れた。
針は固いけど曲げないように気を付けながらまっすぐ引き抜けば外れる。ムーブメントはナット等はなく上下の爪で固定されているだけなのでこちらも頑張れば外れる。

ムーブメントのサイズは 56mm x 56mm x 14mm 軸は長さ8mm 直径5mmぐらい。

が、ネジが無い… アマゾンで売ってる交換用ムーブメントは軸をナットで締めるタイプで太さも 1cm ぐらいあるやつが多いみたい?

さらに調べるとこちらのサイトが詳しいけど 「9mm組み込み式」 って奴なのかな?

 

パーツ購入

こちらのお店では組み込み式はステップ式しか扱って無いみたい。スイープ式の方が好きだけどリビングなのでどっちでも良し。(探せばスイープ式を扱っているお店もあるのかもしれない)
Amazon Pay 対応なのでポチるだけ。1,650円 + ネコポスにならなかったので宅配料600円。当日発送されて翌日着。

日本製からタイ製に変わったのと停止スイッチが無い以外は同じ物のようです。(右が新しい物)

秒針を抜いた時に細い軸も付いてきたけどこればムーブメント側に付いている物みたい。秒針からはラジオペンチで引っこ抜いた。



組み立て

分解したのと逆順で組み立て。針もぴったりはまった。動作確認後カバーをねじ止め。
3本の針が微妙に平行になってない気もするけど、当たってはいないので大丈夫でしょう。

1日ほど経過した時点でずれは無し。費用は 1/5、期間は 1/30 で修理完了となりました。

掛け時計が壊れて買い替えや修理を検討されている方は、意外と簡単なので自分でムーブメント交換という方法もありだと思います。


おまけ

取り外したムーブメントをさらに分解すると中央付近の歯車の軸受けにクリーム状になったグリスらしき物の付着を確認。

もしかするとその部分の掃除、注油で復活したかもしれない。またバラすの嫌だから試しませんが。
これ取っておいて、交換したムーブメントがダメになったら試してみよう。たぶん20年後ぐらい!


前の記事 次の記事
No Comment
コメントを追加
comment url