大腸カメラ受けてみた
去年タダ券もらったので市の大腸がん検診受けたら要精密検査になってしまった…
春ぐらいに別件で腫瘍マーカー (CEAと抗p53抗体) の検査受けて異常はないのでおそらく誤検出だとは思うんだけど父親が大腸がんで亡くなっているので念の為精密検査を受けてみることに。
案内に同封されている提携病院のリストを見て病院を探すが、病院のHPを見ると1ヶ月待ちとか大腸カメラはやってないっぽいとかなんか微妙… Google Map で探すと駅前のホテル内に今年の5月にオープンした内視鏡メインっぽい病院があるらしい。
病院へ
まずは問診と採血を経て検査日の予約と検査の説明。鎮静剤で寝ている間に終わらせることもできるらしいけど、このブログのネタ的に面白くないので鎮静剤無しにしてみようと思う。
採血は後日結果を貰ったがC型肝炎(感染予防?)と血液凝固系(抗血小板剤を飲んでるから?)だった。
前日は消化の良い物を食べるようにとの事だけど検査食を購入することもできる。2種類から選べた。トマトやキウイなど小さい種がある物も良くないらしい。
前日
朝昼晩と検査食。味は悪くないけど量が少ない…
そして21時に下剤をコップ1杯の水に混ぜて飲む。液体の下剤って初めてだな。不味くは無いが美味しくも無い。朝、ベッドが無事な事を祈る…
当日
んこいっぱい出た! おなか痛くなるタイプじゃなくて快便な感じ。
そのあとは2リットルの下剤。きついって聞くけどそれほどでもない。微妙なポカリみたいな感じ。氷を入れて冷やした方が飲みやすいかも。但し、後半はほとんど水になるので便意を感じてから緊急放流開始までのタイムリミットが短くて危険だ。
飲み終わってから家を出るまで1時間ぐらいあるので道中の不安はなし。
検査
後ろに穴の開いた紙パンツと検査着に着替え。ベッドに横になると血圧計と血中酸素濃度を測るクリップを付けられる。値が低めだったみたいで指を変えたりクリップを変えたり看護婦さんが困ってた。
検査開始前に肩に腸の動きを抑える筋肉注射を打つと先生登場。
部屋の照明を落としたらお尻の穴にゼリーを塗られて先生の硬い物が私の濡れそぼった花弁を押し広げていく…
最初横向きだったけど途中で仰向けに。今回鎮静剤は無しにしたけど痛みは無いな。カメラが進むとき突っ張る感じやガスで広げる時におなかが張る感じはあるけど眠らされてやるほどの不快感じゃない。モニターを見ながら「ここが盲腸です」とか「小さいポリープがあるけどこれは良性の物です」とか説明してくれるし、ミクロの決死圏か沙羅曼蛇みたいで面白い。
奥まで入ったらライトを変えたり染色剤を掛けたりして詳しく見ながら戻っていく。奥の方にSSL (セキュアソケットレイヤーに非ず) なポリープがあったので切除。カメラの先からワイヤーが出てチョキンとな。痛みは無いが少し出血する。電気で焼き切るのかと思ったら物理的にちぎるのな。電気だと奥の組織も傷つける事があるので最近はこちらの方が主流らしい。
戻っていく過程で内出血しているような見た目のポリープがあったので数か所切除して病理検査に回すとの事。
1週間後
結果を聞きに病院へ。ガン関係は大丈夫だったみたいだけどアミロイドがどうのこうので別の染色方法で検査するとの事で結果待ち。結果はまた来週。
2週間後
結果はアミロイド沈着で確定。消化管アミロイドーシスか全身性アミロイドーシスかの診断の為、大学病院での検査を勧められる。(全身性だと難病指定されてるみたいだし予後も悪いらしい。そっちじゃないと良いなぁ…)
大学病院の予約までの間、この病院で胃カメラを撮ることに。初めての胃カメラ、おえっってなりそうだけどこのブログのネタの為に今回も鎮静剤は無しにしてみよう。
ちなみにアルツハイマーの原因になるアミロイドβは今回の結果とは特に関係ないらしい。 ボケ老人になるのはちょっとヤダ… ツッコミ老人を目指すか。 (なんでやねん!)
胃カメラの日
前日は夜8時までに夕食をとり当日は朝ごはん抜き。
病院では胃内の泡を消す薬を飲んでから嘔吐反射を抑える薬をのどに溜めて3分待つ。マウスピースを装着してベッドに横向きになると口の下によだれが垂れても良いように吸水シートのようなものを敷かれる。
大腸カメラと違って先生の方を向いて横になっているのでモニター見えないな…
カメラがのどを通る時と途中で数回「おえっ」ってなる。胃は空だからゲロ吐くわけじゃないけど、よだれと涙と鼻水まみれになるので特殊な性癖をお持ちの方以外は胃カメラは鎮静剤使った方が良いと思う。次があったら眠らせてもらおう…
胃は奇麗だけど十二指腸に発赤びらんが散在しているという事で、合わせて5か所ほど切り取って病理検査に。
大学病院の予約票と紹介状を貰って帰宅。
神戸大学付属病院
車で30分ぐらいの距離だけど朝は道も駐車場も混むらしく時間が読めないので電車で。
書類を渡して診察券を貰う。プラスチックの普通の磁気カードなんだけど裏面に青い字で日付や受付番号が印字されてる。昔もリライタブルなカードあった気がするけど銀色で読みにくかったような? 最近のはえらく鮮明に印字されるんな。あと事前にクレカ登録しておけば会計せずに帰って良いらしい。
今日は問診と採血、検尿。エコーと CT は再来週の予約を取る。脳 MRI と MRA は病院の機械は1か月待ちだとかで近くの画像診断クリニックの紹介状を貰いそちらで検査を受けるようにとの事。結果を聞きに行くのは3週間後。
脳も調べるってことはアルツハイマーの危険もあるのかな?プログラム書けなくなるのは嫌だな…
医療費明細に検査内容詳しく書いてあったけど梅毒やHIVも含め70種類ぐらい調べてた。流石は大学病院。
脳 MRI
まずは問診。金属を身に着けていないか入念に聞かれる。心臓にステント、歯にブリッジが入っているけどそれは問題無いようだ。検査着に着替えてベッドに仰向けになると防音用イヤーマフを付けられてその横から固定される。顔の前にボンドルド卿みたいなカバーが掛けられるので正面の細い範囲しか見えない…
で、うるせぇw CT 検査は波動エンジンみたいなカッコいい音なのに MRI は誰かふざけてブザー鳴らしてんのか?ってぐらい色々な音程とリズムでブーブーピーピー言ってる。
まぁコイル鳴きの凄い奴って事かな? ググると傾斜磁場がどうのこうので高速フーリエ変換すると画像ができるらしいぞ。(高速フーリエ変換ってミュージックプレイヤーにカッコいいエフェクト付ける以外にも使えたんだ…)
30分ほどで終了。着替えて終わり。結果は直接病院に送るとの事で見えなかった。
胃カメラの結果
胃カメラの病理検査の結果を聞きに近くの病院へ。胃は大丈夫だったけど十二指腸にアミロイド沈着あり。
「大腸と十二指腸がやられたようだな」 「奴は四天王の中でも最弱」 「アミロイドごときに負けるとは消化器の面汚しよ…」
あとは大学病院がメインになるようでこの病院は一旦これで終わり。
エコーとCT
まずはエコー。モニタが見える位置だったので見てたら一部色付きで表示されていた。血流がプローブに向かってくるのか離れていくのかで色分けするカラードップラーって奴か。
続いて CT。ズボンを膝まで下げるように言われる。そういえば今まで CT 受けたときは検査着だったか。パンツだから恥ずかしくないもん! (バスタオルを掛けてくれました)
最後に会計。事前にクレカを登録したので診察券を機械に通すと「後払いにしますか」的なメニューが出て会計終了。あんまり手間は変わっていない気もするけど会計番号が表示されるのを待つ時間が無くなるのかな。
結果を聞きに大学病院へ
CT や MRI、エコーには所見なし。脳みそが大丈夫なのは良かった。但し血液検査で M蛋白 が検出されているので「膠原病リウマチ科」から「腫瘍血液内科」へ。追加で血液と尿検査(4時間待った…)。現時点では AL アミロイドーシスを疑っているようだけど全身性か限局性かはまだわからないらしい。血液検査の免疫系や SAA も高かったのでまだ AA アミロイドーシスの可能性もあるのかな?
特定するために骨髄穿刺の検査を予約。骨に針刺して骨髄液をチューチュー&組織も取るんだって。(想像図)
残念ながらアミロイドーシスなのは確定かなぁ。後はどのタイプなのかによって経過観察だけで良い物から命にかかわるものまであるようだ。
骨髄穿刺
血圧や血中酸素濃度を測られてズボンのベルトとボタン、チャックを外すように言われベッドにうつ伏せに。ズボンとパンツをずらされプリプリの半ケツ状態で腰の横あたりに消毒液を塗られ麻酔の注射。痛いけどまぁ注射の痛さだ。「もう一回刺しますね、痛いですか?」と聞かれるが全然痛くない。
「じゃぁ吸いますね」 …えっ?もう検査の針刺してるの? もっとドリルとかトンカチでゲシゲシされるのかと思っていた。そしていよいよ骨髄液の吸引。それほど痛くはないけど「ひぃっ」って声が出そうなぐらい変な感覚… 骨髄吸われた経験はないのに骨髄吸われてるのが分かる不思議な体験。
何度か吸われて「これで半分です。もう一度刺しますね」 今度はサンプルを採取する生検か? (うつ伏せだと何されてるかわからなくて不安だね… えっちいお店の様に鏡を設置してくれれば良いのに)
終わるとそのまま仰向けになって30分ほど止血。看護婦さんに「早い先生だったけど大丈夫でしたか」と言われる。人によって違うんか!? 上手い先生だったのかな? じわじわ吸われるのとどっちが痛いんだろう?
すぐ横に荷物置きがあったので Kindle を取り出して読書。(ちなみに micro-USB の世代なのでそろそろ type-C の Kindle 欲しいなと Amazon 見ると品切れになってるんな。そろそろ新型が出るのかな?)
30分後、また血圧や血中酸素濃度を測られ、うつ伏せになって血が止まってるか見て大きめの止血シールを貼られて終了。結果は1か月後。明日の夕方まで重い物を持ったりシャワーは禁止らしい。
今回もクレカで後払いにしたけど会計窓口に行くように表示される。窓口で診察券渡すと何やら調べて後ろの人に何か聞いたりしてたけどこのまま帰って良いとの事。
ちなみに領収書が必要なら専用端末で発行しないといけないらしく、発行したら過去の3回分が出てきた。当日分はまだみたい。それらも考えるとその場で払った方が楽なような気がしてきた。
骨髄穿刺の結果
病名としては ALアミロイドーシス。原因は MGUS (多発性骨髄腫の前段階的な奴)。日本語だと「意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症」らしい。なんだよ意義不明って!
今の所経過観察で良いけど多発性骨髄腫に進行する可能性があるので半年毎に経過観察が必要みたい。とりあえずは一安心かな?
年明けに心エコー検査して問題無ければ自宅近くの神戸市立西神戸医療センターに引き継ぐらしい。
年が明けて
採血、検尿、心電図、心エコーの検査。
結果は心臓にはアミロイドーシスの兆候なし。MGUS か骨髄腫かの判断が「お医者様によっては治療を始める方もいると思うが大学の判断としては経過観察でよかろう」というなんとも微妙な感じみたい。
近くの西神戸医療センターへの紹介状を郵送してくれるので後はそちらで、という事になった。
西神戸医療センターへ
まずは採血と検尿。結果は数時間待てば今日聞けるけど待ちたくないので2週間後に予約をいれる。
ここにも料金後払いのシステムはある。神戸大学附属病院は会計時に選択だったけど、ここは再来受付機で受付をするときに選択するので各科の受付で次回予約の紙などを貰えるが名前を呼ばれるタイプで「◯番までの方」的なモニタは無いので聞き逃すと終了イベントが発生せず進行不能バグになると思う。
2週間後に結果を聞きに行くと、ここでの判断も経過観察で良かろうとの事。進行速度がわかるまでは2ヶ月おきぐらい検査して大丈夫そうなら間隔を伸ばす感じ。
と、言うことでこの記事も一旦ここでおしまい。不幸にも進展があれば別記事にします。
大腸カメラは全然痛くないので要精密検査になった人は躊躇わずに受診することをお勧めします。